消費税対策(美容室の税理士のお得な相談室③)

美容室に関わるお金や経営などのお得な情報をわかりやすくお伝えしていきます。

今回は消費税の対策について美容室の視点からご紹介。

消費税って難しいですよね。

美容室の形態別の消費税対策です。

目次

全ての美容室がやるべきこと

10月の消費税増額に向けて何をしなければいけないの!?

5%から8%になったときと基本的には同じです。メニューの変更やレジの設定がメインになります。

メニューやレジの設定で気をつけることは!?

業者さんにレジを設定してもらっている美容室は注意が必要です。

今回は軽減税率が適用されるのが特徴です。軽減税率が適用される小売店等のレジの設定でレジ業者さんは大忙しのようですので、手配はお早めに。

ポイント還元があるって聞いたけど!?

これはお客様が得するものですね。2020年6月までは、クレジットカードなどのキャッシュレス決済で支払うと、お客様にあとで5%がポイント還元されます。

売上に影響は!?

期間限定ですが、来店頻度が高いお店は影響を受けますね。

また、実質5%オフになりますので、これを期にクレジットカードなどをメインで使うお客様が増えると思います。

どのキャッシュレスサービスが良いの!?

会員数が多いサービスが良いでしょう。

まずはクレジットカードが思い浮かびますが、入金のタイミングと手数料が資金繰りに与える影響を考えましょう。

現金決済しか使いたくないんだけど。

現金決済しか使えないと、お客様からすると消費税の2%アップに加えて、他の店と比べると5%アップに見えてしまうので、お客様に与える印象は大きいかもしれません。

価格の見直しはどう考えれば良い!?

競合サロンも価格の見直しをすると思いますし、消費税の価格の感覚も変わってきますので、料金を変える良いチャンスかもしれません。

今、消費税を払っている美容室

今、消費税を簡易課税で支払っている美容室ですが、注意点は!?

簡易課税の場合には、今までどおりで結構です。

今、消費税を原則課税で支払っている美容室ですが、注意点は!?

例えばコンビニで、お店で使う雑誌と飲み物を一緒に買った場合だと、「10%で買ってきた雑誌」と「8%で買ってきた飲み物」とは別々に管理しないといけませんので、今より現金出納帳などが面倒になりますね。

資金繰りに影響は!?

ちょっとマニアックですが、消費税の中間納税をしている場合には8%ベースで中間を支払いますので、10%で計算をする決済時の支払額が高くなると思います。

例年よりも消費税の資金繰りに注意が必要です。

今、消費税を払ってない美容室

今、消費税を支払っていないんだけど、それでも関係あるの!?

出店計画などの大きな支払いがある場合には注意です。

なんで出店計画に注意しなければいけないの!?

出店に伴う不動産の契約金や内装費が消費税の分増えますので、数十万円単位で変わってくると思います。

消費税を免税されている場合は、お客様からもらった消費税は利益になりますが、逆にご自身が払った消費税も払いっぱなしになってしまうから注意です。

1年目or2年目だから消費税が免税なだけで、数年後に支払わなければいけなさそうなんだけど。

消費税を支払わなければいけなくなると利益率が下がるので注意です。

今から売上の5%くらいは使わずに貯めておく癖をつけておくとあとが楽ですね。

その他は!?

業務委託スタッフがいる場合には注意です。

店販をしている美容室

店販をしていますが、何か注意点はありますか!?

シャンプーやトリートメントについては10%ですので、レジの設定変更だけでokです。

美容のドリンクなどは医薬部外品であれば10%になります。

普通のお茶などを売っている場合には8%の軽減税率が適用となる場合もありますので、その場合には売上についても、今、消費税を払っている美容室の方と同じように8%の売上と10%の売上を区分して管理する必要があります。

業務委託スタッフがいる美容室

面貸しをしている業務委託スタッフがいますが、何か注意点は!?

社員やアルバイトさんに払う給料と違って、業務委託スタッフへの報酬は消費税の増税に伴い、請求額が増えるかもしれません。特に免税のオーナーさんは単純に支払いが増加しますので注意が必要です。

正社員と業務委託スタッフが両方いるんだけど。

特に注意が必要なケースですね。

スキルや仕事内容に違いがないのにも関わらず、業務委託スタッフだけ手取りアップしたように見えてしまいますので、社員からの不満が出てくる可能性はありますね。

逆に、業務委託スタッフの支払額を据え置く場合には、実質の報酬減額と考えられるので、不満から他の店に流れていく可能性もありますね。

インボイス制度って関係あるの!?

2023年10月にインボイス制度が導入されると、業務委託スタッフに消費税を払わなくても良くなる可能性もありますが、まだ詳細は決まっていないので、今回の増税時ではそこまで加味しなくても良いのではないでしょうか。

カット専門、カラー専門店

カット専門、カラー専門店は!?

端数面積戦略(1,980円や2,980円などで安く見せる戦略)を取っている美容室は見直しが必要だと思います。

価格を変えずに行くのであれば、利益率が下がるので、営業時間や人のシフトなど抜本的な変更しないといけなくなるかもしれません。

カフェ併設の美容室

軽減税率の適用になるって聞いたけど。

軽減税率はご存知のとおり方も多いと思いますが、持ち帰りの食料品や新聞などは10%に増税せず8%のままに据え置かれるものです。

よくニュースなどで「店内で飲食すると10%で、持ち帰りだと8%」と言うのも聞かれますよね。ですので、カフェ併設の美容室も同様で、店内で飲む10%ですが、持ち帰りになると8%になります。ですので、お店も売上を区分して管理しないといけませんのでちょっと大変ですね。

まとめ

出来る限り噛み砕いて説明してきましたがまだまだ説明できてない部分も多々あります。

その他、ご質問やご依頼などは

税理士 小山武仁(こやまたけひと)さんまでお問い合わせください。

0120-103-744(倒産なしよ)

フリーペーパー“FREE TIME”

今回、取り上げている『消費税対策』については、株式会社東和が発行するフリーペーパー“FREE TIME”で掲載しています。

ご希望の方は、株式会社東和 髙橋真之輔 080-5902-8000 までお願い申し上げます。

数に限りがありますのでご了承下さい。

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